一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
「……えぇ?!?」
今まで騒ぎに興味のなかった私は、あまりの不思議と衝撃に好奇心センサーがびんびんになると、その場で立ち上がる。
どーゆーこと?!
あの人、無から産まれたよ?!?
どこから現れたのかまったくわからないけれど音もなく、すっと現れた男の人は何をしようとしているのか、逃げているそのおじさんに手をかざす。
その瞬間、微かな光がキラキラと男の人の手を纏うと共に、おじさんは石にでもなったかのように体が動きを止めてしまった。
「あれが……魔法?!?!」
そして、その男の人はおじさんの目の前に歩み寄るとしゃがみ混む。
おじさんはその男の人を見ると小さな悲鳴をあげた。
「……ひぃっ?!」
「これ返してもらうぞ……、お前はそこで一生そうしてろ」
そんな冷たい言葉を吐き捨てる男の人は、おじさんが持ち出した雑貨を回収すると店主に差し出していた。