一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
そして、私の横で腕を差し出し、相変わらずぶっきらぼうに口を開く。
「ちゃんと腕捕まってろよ」
「はぁーい!!よぉしっ!!魔法使いさん!!いっちょかましてやりましょー!!!」
「ちっ……このクソ男」
暴言を吐かれたけれど、そんなこと気にしない!
だって、なんだかんだ送ってくれるってことは優しい人じゃんっ!!
優しい魔法使いさんを見上げて、綺麗なレッドアイを見つめる。
そんな私に「なんだよ?」と、不機嫌そうに見下ろしてくる魔法使いさん。
感謝の気持ちが溢れて、笑顔をむける。
「魔法使いさんっ!ありがとうございますっ!」
茶髪のショートカットを揺らしニコッと笑うと彼の腕を掴む。
「っ……変なやつ……」
私を呆れた顔で見ている彼には気づかず、私は今日、アッシュグレーの髪の毛に綺麗なレッドアイを持つ魔法使いさんに出会った。