一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
EP:5☆綺麗なレッドアイ!
魔法使いさんの腕を掴むと、再び目の前がぐるぐるとする感覚が襲ってきて瞬きをすると
あら不思議、一瞬で噴水広場にいる私たち。
やっぱりその不思議な魔法は、すごくて感動がとまらないっ!
「すごい!すごい!すごぉぉおおぉい!!」
「……うざっ」
私の喜びに、心底嫌そうな顔をする魔法使いさんは、着いた瞬間に私の腕を振り払う。
だけれど、そんな彼にちゃんとお礼を伝える。
「魔法使いさんっ!本当にありがとう!!」
「……べつに」
私のお礼の言葉に、魔法使いさんは腕を組み不機嫌そうな顔をしていて、こちらも見ずに淡々と返事をする。
相変わらず態度が悪いけれど、もう全然気にならないっ!
私は笑顔で続けて質問をしていく。
「そう言えばお名前は?!」
「さぁな」
だけれど、素っ気ない魔法使いさんは、名前すらも教えてくれなかった、残念。
でもでも、すっごく感謝をしているし……なにかお礼をできないかな?と、考えてみる。
そこで私はさっきギル様に買ってもらった食べ物の中で、一番に気に入ったお菓子をポケットに入れていたのを思い出した。