一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
そのお菓子は、綺麗なジュエリーボックスのような箱に入ったお菓子。
素敵なのは箱だけじゃなくて中身のお菓子たちもすっごいの!宝石のような形と色をしていて、とても可愛いらしい見た目をしたジュエリーチョコレートなの。
とても気に入っているけれど、優しくしてくれた魔法使いさんはもう友達みたいなものだっ!
「ねぇ!魔法使いさんっ!この中のチョコレートどれがいい?」
「……は?」
「お礼にあげるっ!これはね!今日この国に来た時に、一番気に入ったお菓子なの!すっごく綺麗だと思わない?」
「……」
お礼にとジュエリーボックスのような箱に入った、その綺麗なお菓子たちを彼の目の前にぐっと差し伸べて、にっこりと笑う。
「じゃっじゃーん!!好きなの選んで?」
「甘いの嫌いだからいらねぇ……」
「えぇ?!こんなに美味しそうなのに?!お友達の証にいいから受け取ってよ!お願い!!」
私の言葉に、なぜだか綺麗なレッドアイを見開く魔法使いさん。
「どうかした?」
顔を傾げてその反応を見つめていると、慌てた様子でジュエリーチョコレートを乱暴にひっ掴んだ。
「……ったく!じゃあこれ貰うからなっ!」