一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】

すると、目の前を歩くギル様がこちらに振り返る。

「どうした?何か言ったか?やけに機嫌が良さそうだな?」

「ふふふっ!ギル様には今日の素敵な話を、今夜ゆっくりお話しますねっ!」

「ふっ……そうか。楽しみにしている」


なんだかよく分からないけれど、さっきの風の声のおかげで、またすぐに会えるような、そんな気がした。

夢じゃないなら、気のせいじゃないなら、また魔法使いさんに会えることを願って、ギル様と共に馬車に向かって私たちは歩き出す。

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