一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
さり気ないことだけど、嬉しかった私は周りの目なんて全然気にならなくて、思いのままに抱きつく。
嬉しくてじゃれる私に「はいはい……今だけだからな?」と、優しく受け止めてくれる。
ギル様の胸に埋めていた顔を上げて、思っていたことを口にする。
「ねぇ、ギル様。私一人でも馬車に乗り込めるのになんでこんなにも優しいんですか?」
私の質問にギル様は愛おしそうな目を向けると、そっと口を開く。
「男なら好きな女をできる限りエスコートしたいってものだろう?」
好きな女……当たり前だけどやっぱりギル様の口から直接聞くとニヤけてしまう。
ギル様は、私を嬉しくさせる天才だ。
ギル様といると男の子の姿だということを忘れて、一瞬で女の子になれてしまう不思議な魔法をたくさんくれる。
発動条件は、恋をしていることっ!!