一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
そして、流れゆく景色の中に、綺麗な街並みのてっぺん一番奥にそびえ立つのはこの国のシンボル。
メルティアーナ城。
こんな素敵な国を作った王様は、どんな人なんだろう?やっぱり立派な髭を生やしたサンタさんみたいな優しそうな王様とかかな??
会えるのがとても楽しみだ!
「この街はとっても素敵だから、きっと素敵な王様なんでしょうね。早く会ってみたいなぁ~」
ギル様に振り返る私に、釘を指すギル様。
「ちゃんと大人しくしているんだぞ」
「大丈夫ですよ~っ!立派に執事らしく振る舞いますからねっ!!」
「ほぉ……立派なことができるようには見えないが?」
長い足を組み替えながら、疑うような眼差しで意地悪な顔をする。
「も~う!!すぐ意地悪言うんですから」
「くくっ……、本当のことだろう?」
ギル様は、楽しそうにクスクスと笑っていた。