一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
そして、今までで一番立派で厳重そうな扉の前に着くと案内人の人が中に声を掛けた。
「レイヴン公爵様がいらっしゃいました」
そんな声と共に大きな扉が開き、神々しい王座が姿を表す。
わぁ~!!ここが王座の間ってやつだ!!
真っ赤なレッドカーペットのような床に、あちらこちらの窓がステンドグラスになっている。
光が差し込む度に色とりどりの光の色に変化していく様がなんとも美しい。
その光に照らされる大きくて豪華な椅子。
そして、そこに堂々と座る人がいる。
息を飲むほど高貴なオーラに、名乗らなくても誰なのかがすぐに分かる。
きっとあの人が……王様。
髭の生えたサンタさんみたいなおじいさんを想像していたけれど、ぜんっぜん違った。
私の想像はあまりにも失礼だと思うほどに違った。
王座に座り高貴なオーラを纏う彼を例えるなら……雪!!
そう、本当にそんな感じ。
白銀の綺麗なサラサラの髪に、シルバーの瞳。
真っ白な肌で本当に雪みたいな人だ。
雪みたいに溶けちゃいそうな彼は、儚いって言葉がすごく似合う。
こんなにこの言葉が似合う人がいるんだなぁ~ってぐらい儚くて綺麗な人だ。