一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】

そんな儚い王様を見て、心の中で謝る。
サンタさんみたいな人だなんて言ってごめんなさい。
でも、サンタさん私は好きだけどね?


一人でそんなくだらない事を考えていると、挨拶が始まる。

すると、なんとも美しい声が降ってくる。
高くもなく低くもなく中性的な声をしていて、想像通りの美声だった。


「我が国メルティアーナへようこそ、レイヴン公爵。私は第一王子のシルヴィオだ。君たちを歓迎するよ」

シルヴィオ様かぁ……声も名前も綺麗で何から何まで美しくて完璧だ。

これぞ王子様って感じだなぁ。

あ……王子様って感じっていうより、この国の王子様なのかっ!!

それよりも、この人第一王子?ってことは……えーと……シルヴィオ様は次期王様で……今はまだ王様じゃないってことだよね?

ってことは、王様はサンタさんみたいな人ありうるっ!!王様にも会ってみたいなぁ~


王座の間だというのに、思ったよりも入ってみれば緊張なんてしないもんだな……なんて思いながら、ただひたすらギル様の隣でぼんやりと過ごしていた。

そんな中、挨拶はどんどん進んでいく。

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