一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
「歓迎のお言葉ありがとうございます。私ギル・レイヴンと従者のリオです。今回は素晴らしい交流ができることを楽しみにしておりました」
いきなりのギル様の私の紹介に、あわあわと顔を上げると、シルヴィオ様と目がパチッと合う。
次の瞬間、高貴なオーラに儚い雪のような王子様だと思っていたシルヴィオ様の印象が一気に変わる。
私と目が合うと顔をひきつらせて「ひっ」と、小さな声を漏らす。
「そ、そちらの従者は、お、男であっているのか?!」
……へっ?!わ、私?!
いきなりの女バレ?!
焦って本当に私のことなのかとキョロキョロ周りを見渡すが、私達以外には護衛の騎士たちぐらいしかいなくて……確実に私のことだ。
だけれど、なんて答えればいいかわからず固まる私に、ギル様が即座に返答する。
「はい、私の従者は小柄ですがちゃんとした男ですよ」
ギル様の返事を聞いて、酷く安心したような顔をするシルヴィオ様。
ギル様やっぱりできる男!!カッコイイ!!
私なんて動揺しまくりだったよ……危ない危ない。
危機が去って、胸を撫で下ろしていると、シルヴィオ様が安堵の表情を浮かべながらゆったりとした口調で話しかけてきた。
「そ、そうか……リオと言ったかな?申し訳ない……あまりにも可愛いらしい顔をしていたものだから……すまないね……」