シークレット―世界は守れますが、恋の仕方はわかりません―
 講義を終えた直充が廊下へ出る。

「パイセン!」

「…………」

 いた。

「何でいる」

「待ってました!」

「何で」

「暇だったんで!」

「一時間以上あっただろ」

「ありましたね!」

「他にやることないのか」

「スマホ見てました!」

「そうか」

「あとジュース飲みました!」

「そうか」

「トイレも行きました!」

「聞いてない」

「直充さん冷たくないっすか!?」

「普通だろ」

「普通の基準が厳しい!」

 大我が騒ぎながら隣へ並ぶ。

「で、今からどこ行くんすか?」

「事務室」

「何しに?」

「書類出す」

「俺も行きます!」

「何しに」

「ついてく!」

「目的を持て」

「直充さんについていくっていう目的が!」

「帰れ」

「ひど!」

 そう言いながらも、大我はやっぱりついてきた。
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