シークレット―世界は守れますが、恋の仕方はわかりません―
ホームで電車を待ちながら、梨来は残っていたチョコレートを一つ口へ入れた。
「…………」
同じ味。
なのに。
「……さっきの方が美味しかったかも」
直充と一緒に食べたから。
学校帰りに誰かと歩くことも、途中で寄り道することも、やってみたかった。
今日はそれができた。
だから楽しかった。
でも。
『直充くんと一緒だから、こんなに楽しいのかなぁ』
自分で言った言葉が浮かぶ。
誰とでも、こんなに楽しいのだろうか。
まだ分からない。
ただ、次も直充と一緒がいいと思っている。
また一緒にご飯を食べる。
また一緒に帰る。
その〝また〟が、今は楽しみだった。
「…………」
同じ味。
なのに。
「……さっきの方が美味しかったかも」
直充と一緒に食べたから。
学校帰りに誰かと歩くことも、途中で寄り道することも、やってみたかった。
今日はそれができた。
だから楽しかった。
でも。
『直充くんと一緒だから、こんなに楽しいのかなぁ』
自分で言った言葉が浮かぶ。
誰とでも、こんなに楽しいのだろうか。
まだ分からない。
ただ、次も直充と一緒がいいと思っている。
また一緒にご飯を食べる。
また一緒に帰る。
その〝また〟が、今は楽しみだった。