転生悪役令嬢が名探偵ですわ!?
5話 悪役令嬢、腹を括りましたわ!?
アリアは改めて、部屋を見回した。
旧図書塔。
長い間使われていない部屋。
古い本棚。
机。
椅子。
そして、一つの扉と一つの窓。
それ以外に出入口はない。
「……扉は?」
「内側から鍵がかかっていました
扉の鍵は職員が管理しており生徒が入手するのは不可能です」
「窓は?」
「閉じています。外側からも侵入した形跡はありません」
「つまり――」
アリアは部屋の中央を見る。
「密室」
その言葉に、教師が頷いた。
「そうです」
アリアの背筋を、ぞくりとした感覚が走った。
密室殺人。
複数の刺し傷。
凶器。
そして自分のハンカチ。
条件だけなら、まるでサスペンスドラマだ。
「…………」
その瞬間。
アリアの頭の中で、前世の記憶が蘇った。
深夜。
仕事から帰ってきた自分。
録画していた刑事ドラマ。
犯人のトリックに興奮して眠れなくなった夜。
『絶対こいつ犯人だって!』
テレビに向かって一人で叫んでいた。
そして――。
「…………」
アリアの目が変わった。
「……そうですわ」
「?」
教師が怪訝そうにこちらを見る。
アリアは拳を握った。
「私、サスペンスドラマをかなり見ていましたわ」
「サスペンスドラマ?」
「つまり――」
アリアは顔を上げた。
「こういう時のための知識ですわ!」
だが。
もし犯人が別にいるのなら。
このままでは、自分が罪を着せられる。
そして何より――。
リリアを殺した犯人を、このまま逃がすわけにはいかない。
「……調べますわ」
「何を?」
「この事件を」
アリアは床に落ちた短剣を見つめた。
「私が犯人ではないことを証明するために」
そして小さく呟く。
「ついでに犯人も捕まえて差し上げますわ」
旧図書塔。
長い間使われていない部屋。
古い本棚。
机。
椅子。
そして、一つの扉と一つの窓。
それ以外に出入口はない。
「……扉は?」
「内側から鍵がかかっていました
扉の鍵は職員が管理しており生徒が入手するのは不可能です」
「窓は?」
「閉じています。外側からも侵入した形跡はありません」
「つまり――」
アリアは部屋の中央を見る。
「密室」
その言葉に、教師が頷いた。
「そうです」
アリアの背筋を、ぞくりとした感覚が走った。
密室殺人。
複数の刺し傷。
凶器。
そして自分のハンカチ。
条件だけなら、まるでサスペンスドラマだ。
「…………」
その瞬間。
アリアの頭の中で、前世の記憶が蘇った。
深夜。
仕事から帰ってきた自分。
録画していた刑事ドラマ。
犯人のトリックに興奮して眠れなくなった夜。
『絶対こいつ犯人だって!』
テレビに向かって一人で叫んでいた。
そして――。
「…………」
アリアの目が変わった。
「……そうですわ」
「?」
教師が怪訝そうにこちらを見る。
アリアは拳を握った。
「私、サスペンスドラマをかなり見ていましたわ」
「サスペンスドラマ?」
「つまり――」
アリアは顔を上げた。
「こういう時のための知識ですわ!」
だが。
もし犯人が別にいるのなら。
このままでは、自分が罪を着せられる。
そして何より――。
リリアを殺した犯人を、このまま逃がすわけにはいかない。
「……調べますわ」
「何を?」
「この事件を」
アリアは床に落ちた短剣を見つめた。
「私が犯人ではないことを証明するために」
そして小さく呟く。
「ついでに犯人も捕まえて差し上げますわ」