先輩の愛に溺れる。
「ルシアン先輩……」

「大丈夫か」

セレナがうなずくと、彼は少しだけ表情をゆるめた。
けれどすぐに、レオネルへ視線を戻す。

王子はおもしろそうに目を細めた。

「噂以上ですね。ずいぶん大切にされている」

「ええ。誰にも渡す気はないので」

迷いのない即答に、セレナの頬が熱くなる。
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