先輩の愛に溺れる。
放課後。
学園のはずれにある旧図書塔は、今はほとんど誰も使っていない。
重い扉を開けると、薄暗い部屋の奥でルシアンが待っていた。
窓から差しこむ夕暮れの光が、彼の横顔をやわらかく照らしている。
「来たか」
「大事な話って何ですか?」
そう聞いた瞬間、ルシアンの表情が少しだけ真剣になった。
「今日、魔力測定の結果が教師会に届いた」
セレナの心臓が止まりそうになる。
「お前、抑えてたな」
セレナは息をのんだ。
やっぱり知られてしまったのだ。
逃げなきゃ。
そう思ったのに、足が動かなかった。
ルシアンは静かにセレナの前に来ると、そっと頬に触れた。
「そんなに怯えるな。俺は誰にも言わない」
「でも……もし知られたら……」
「知られないように守る」
低くてまっすぐな声だった。
その一言だけで、泣きそうになるくらい安心してしまう。
「どうして……そこまでしてくれるんですか」
するとルシアンは、少し困ったように笑った。
「まだ気づかないのか」
彼の指先が、セレナの髪をひとすじすくう。
「俺はずっと、お前だけ見てる」
セレナの呼吸が止まった。
「入学した日からずっと。誰にも取られたくないくらい、大事に思ってる」
「せ、先輩……」
「お前が隠したい秘密ごと、全部守りたい」
その言葉は甘いのに、ひどく真剣だった。
冗談なんかじゃないと、すぐにわかった。
学園のはずれにある旧図書塔は、今はほとんど誰も使っていない。
重い扉を開けると、薄暗い部屋の奥でルシアンが待っていた。
窓から差しこむ夕暮れの光が、彼の横顔をやわらかく照らしている。
「来たか」
「大事な話って何ですか?」
そう聞いた瞬間、ルシアンの表情が少しだけ真剣になった。
「今日、魔力測定の結果が教師会に届いた」
セレナの心臓が止まりそうになる。
「お前、抑えてたな」
セレナは息をのんだ。
やっぱり知られてしまったのだ。
逃げなきゃ。
そう思ったのに、足が動かなかった。
ルシアンは静かにセレナの前に来ると、そっと頬に触れた。
「そんなに怯えるな。俺は誰にも言わない」
「でも……もし知られたら……」
「知られないように守る」
低くてまっすぐな声だった。
その一言だけで、泣きそうになるくらい安心してしまう。
「どうして……そこまでしてくれるんですか」
するとルシアンは、少し困ったように笑った。
「まだ気づかないのか」
彼の指先が、セレナの髪をひとすじすくう。
「俺はずっと、お前だけ見てる」
セレナの呼吸が止まった。
「入学した日からずっと。誰にも取られたくないくらい、大事に思ってる」
「せ、先輩……」
「お前が隠したい秘密ごと、全部守りたい」
その言葉は甘いのに、ひどく真剣だった。
冗談なんかじゃないと、すぐにわかった。