先輩の愛に溺れる。

第二章

魔法学園が一年でいちばん華やぐ日。
それが、星灯りの魔法祭だった。

校舎の壁には光の花が咲き、夜空には色とりどりの魔法灯がふわふわと浮かんでいる。
生徒たちはみんな飾りつきの制服やローブ姿で歩き回り、学園中がきらきらしていた。

セレナは寮の鏡の前で、そわそわと胸を押さえた。

今日は、ルシアンと恋人になって初めてのデートだった。

白を基調にした制服風のドレスには、星の刺繍が細かく入っている。
いつもより少しだけ髪も丁寧に整えてもらった。

でも、鏡を見るたび落ち着かない。

「変じゃないかな……」

小さくつぶやいた、そのとき。
部屋の扉が軽くノックされた。

「セレナ、迎えに来た」

その声だけで、心臓が跳ねる。

扉を開けると、そこにはルシアンが立っていた。
黒を基調にした礼装風の制服に、銀の装飾。いつもより大人びた姿に、セレナは一瞬言葉を失う。
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