一夜限りの恋だったはずなのに、最強総長は息子ごと私を離してくれない。
* * *



それから数週間。




私の生活は、想像していた以上に忙しかった。




「……眠い」





時計を見る。



午前二時。



ベッドに入ってから、まだ一時間も経っていない。




「……ふぇ……」



「はいはい。起きたね」




私は重たい身体を起こした。



「どうしたの?」



夏樹を抱き上げる。



「おむつかな?」



「ふぇ……」



「違う?」



「ふぇぇ……」



「じゃあ、お腹?」




そう聞くと、夏樹は小さな口を動かした。



「あ……やっぱりお腹空いたんだ」


私は苦笑する。


「さっき飲んだばっかりなのに」




もちろん、夏樹に文句が通じるはずもない。



「分かった。ママが作るから」




立ち上がりながら、私は小さく笑った。




「いっぱい飲んで、大きくなろうね」




夏樹を抱いたままキッチンへ向かう。




静かな部屋。


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