一夜限りの恋だったはずなのに、最強総長は息子ごと私を離してくれない。
* * *




「今日は少しだけ外に出ようか」



数日後。



私は夏樹を抱きながら、玄関に立っていた。






「ずっと家の中じゃ、夏樹も退屈だもんね」




もちろん、まだそんなことを理解できる年齢ではない。




それでも私は話しかける。




「ちょっとだけドライブしよう」



チャイルドシートを確認してから、車に乗り込む。




エンジンをかける。




「出発だよ」




バックミラーに映った夏樹を見て、自然と頬が緩んだ。





「今日はどこに行こうかな」




スーパーに寄って、必要なものを買って。




少しだけ遠回りして。




それから家に帰る。




いつもと変わらない一日。




そのはずだった。


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