一夜限りの恋だったはずなのに、最強総長は息子ごと私を離してくれない。
信号待ちで車を止めたときだった。



ふと、道路の向こう側に数台のバイクが停まっているのが見えた。



「……っ」



心臓が、大きく跳ねた。



黒いバイク。



その姿を見ただけで、胸の奥に忘れたかった記憶が蘇る。




――あの夜。



低く、少し掠れた声。




強く抱きしめられた腕。




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