一夜限りの恋だったはずなのに、最強総長は息子ごと私を離してくれない。
「ペットも飼っているようです」



「ペット?」



「保護犬のハスキーです。名前はレオン。白とグレーの毛色をした男の子です」




「ハスキー……」




「もう一匹、スコティッシュフォールドの猫もいます。こちらは日向くんという名前です」




哉太は、少しだけ目を細めた。




「……随分、賑やかだな」

「はい」



「杏奈らしい」




ぽつりと零れた言葉。




渡は何も言わなかった。



「他には?」




「現時点では以上です」



「そうか」



哉太はファイルを閉じた。




「引き続き調べてくれ」






「かしこまりました」




「ただし――」




哉太は渡を見る。


< 21 / 22 >

この作品をシェア

pagetop