外れ夫と結婚したのに、気付けば憧れの愛され妻と呼ばれていました
7 相容れない姉妹
蒼真と想いを伝え合い体を重ねてから、ふたりの関係は確実に変化した。
沙絵は彼に対して素直な気持ちを伝えられるようになったし“余計なことかもしれない”と遠慮していたことも、自信を持ってできるようになった。
彼が疲れていそうだと感じたら、温かなスープをつくったり、リラックスできるアロマを用意したり。
蒼真は沙絵に対して過保護になった。些細な沙絵の変化にすぐに気づく。腹痛で苦しんでいるときは、先回りして薬と白湯を用意してくれるし、あっさりした夕食を用意してくれる。
CEOとして多忙なはずなのに沙絵と過ごす時間をつくるための努力をしてくれている。
家庭的な気遣いは、将来彼がよい夫になるだろうと期待させるものだ。
心が籠った気遣いをしてくれる一方で、大富豪らしい豪快な面もあった。
沙絵のクローゼットがガランとしているのを見て、ある日衣装と小物をプレゼンとしてくれた。
山積みの箱に呆然としていると、蒼真が率先して開封を手伝ってくれた。
「ここにある服は全部俺が選んだんだ。絶対に沙絵に似合うと思う」
服はこれから厳しくなる冬の寒さに耐えられるような温かみのあるものが多かった。
シャツ一枚が十数万円以上する高級ブランドショップのものでどれも上質で手触りがいい。
爽やかなスカブルーや、温かなオレンジレッド、鮮やかなターコイズブルーなど、沙絵がなかなか選ばない華やかな色の服もある。
「こんなに綺麗な色、私に似合うのかな? 派手すぎない?」
沙絵は自分で服を選ぶとき、ベージュやネイビーなどのベーシックカラーを選びがちだ。
無難で着ていて安心できるし、コーディネートが楽だからという理由だが、蒼真は明るい色が似会うと言う。
「沙絵はこういった色の方が顔色が明るく見える」
「本当?」
蒼真は柔らかな表情で頷く。
「でも沙絵は何を着ても似合う。これはあくまで俺が着て欲しいと思う服だ。嫌なら着なくてもいい。沙絵の好みのものは一緒に買いに行こう」
「えっ、こんなに沢山服があるのにもったいないよ」
「そんなことない。クローゼットにはまだまだ入るだろ? それに沙絵が喜ぶ顔が見たいんだ」
甘く囁かれて沙絵の胸がきゅっと締め付けられた。
(蒼真さん、本当に変わったな)
初めて会った頃とは別人のようだ。
(優しくて、申し訳ないくらい甘やかしてくれて……)
夜抱き合うときは情熱的。自分は恋愛体質ではないと思っていたけれど、最近はそうではないかもしれないと疑っている。
朝起きた瞬間も、仕事中も彼のことを思い出して、気持ちが舞い上がってしまう。
「年が明けたらふたりで旅行に行こうか」
「もしかして新婚旅行?」
「そうだったらいいけど、俺たちの入籍日はまだ先になりそうだから普通の観光。忙しくてまともにデートもできてないだろ? 国内を二泊三日くらいでゆっくり過ごそう」
「いいね、楽しみ」
沙絵はつい浮かれた声を上げてしまった。
「休暇を取るために頑張らないとね」
「ああ。どこに行きたいか考えておいて」
「行きたいところが多くて迷っちゃうよ」
沙絵は早速旅行情報を調べはじめた。雪が綺麗なところがいいだろうか。
あれこれ考える時間はとても幸せに満たされていた。
沙絵は彼に対して素直な気持ちを伝えられるようになったし“余計なことかもしれない”と遠慮していたことも、自信を持ってできるようになった。
彼が疲れていそうだと感じたら、温かなスープをつくったり、リラックスできるアロマを用意したり。
蒼真は沙絵に対して過保護になった。些細な沙絵の変化にすぐに気づく。腹痛で苦しんでいるときは、先回りして薬と白湯を用意してくれるし、あっさりした夕食を用意してくれる。
CEOとして多忙なはずなのに沙絵と過ごす時間をつくるための努力をしてくれている。
家庭的な気遣いは、将来彼がよい夫になるだろうと期待させるものだ。
心が籠った気遣いをしてくれる一方で、大富豪らしい豪快な面もあった。
沙絵のクローゼットがガランとしているのを見て、ある日衣装と小物をプレゼンとしてくれた。
山積みの箱に呆然としていると、蒼真が率先して開封を手伝ってくれた。
「ここにある服は全部俺が選んだんだ。絶対に沙絵に似合うと思う」
服はこれから厳しくなる冬の寒さに耐えられるような温かみのあるものが多かった。
シャツ一枚が十数万円以上する高級ブランドショップのものでどれも上質で手触りがいい。
爽やかなスカブルーや、温かなオレンジレッド、鮮やかなターコイズブルーなど、沙絵がなかなか選ばない華やかな色の服もある。
「こんなに綺麗な色、私に似合うのかな? 派手すぎない?」
沙絵は自分で服を選ぶとき、ベージュやネイビーなどのベーシックカラーを選びがちだ。
無難で着ていて安心できるし、コーディネートが楽だからという理由だが、蒼真は明るい色が似会うと言う。
「沙絵はこういった色の方が顔色が明るく見える」
「本当?」
蒼真は柔らかな表情で頷く。
「でも沙絵は何を着ても似合う。これはあくまで俺が着て欲しいと思う服だ。嫌なら着なくてもいい。沙絵の好みのものは一緒に買いに行こう」
「えっ、こんなに沢山服があるのにもったいないよ」
「そんなことない。クローゼットにはまだまだ入るだろ? それに沙絵が喜ぶ顔が見たいんだ」
甘く囁かれて沙絵の胸がきゅっと締め付けられた。
(蒼真さん、本当に変わったな)
初めて会った頃とは別人のようだ。
(優しくて、申し訳ないくらい甘やかしてくれて……)
夜抱き合うときは情熱的。自分は恋愛体質ではないと思っていたけれど、最近はそうではないかもしれないと疑っている。
朝起きた瞬間も、仕事中も彼のことを思い出して、気持ちが舞い上がってしまう。
「年が明けたらふたりで旅行に行こうか」
「もしかして新婚旅行?」
「そうだったらいいけど、俺たちの入籍日はまだ先になりそうだから普通の観光。忙しくてまともにデートもできてないだろ? 国内を二泊三日くらいでゆっくり過ごそう」
「いいね、楽しみ」
沙絵はつい浮かれた声を上げてしまった。
「休暇を取るために頑張らないとね」
「ああ。どこに行きたいか考えておいて」
「行きたいところが多くて迷っちゃうよ」
沙絵は早速旅行情報を調べはじめた。雪が綺麗なところがいいだろうか。
あれこれ考える時間はとても幸せに満たされていた。