ハニー*シークレット
「あ、ありがとう……。」

そおっと津崎さんが受け取って、私は微笑む。

「美味しいと、良いですけど……。」

お兄ちゃんがいつも作っているコーヒーは絶品の味だから…似たように作ってみたけど……どうかなっ……?

不安げに微笑む私を見て、津崎さんが口を開いた。

「ね、ねえ、ウィッグ取ってみてよ……。」

……え?

ウィッグ……?

「わ、わかりました……?」

別に良いんだけど……どうしてかな?

まあ、いっか……?

そっとウィッグに手をつけて引っ張って取る。

「っ……。」

ごくり、と津崎さんが息を呑むのがわかった気がする。

ふわりと髪の毛が落ちてくる。

ウィッグ、ちょっときついんだよね……。

このまま取っていたいけど、そういはいかないな…。

「きみが、花乃ちゃん……。」

「は、はい……!」

めちゃくちゃ驚いてる…そんなに驚くことかな?


< 23 / 32 >

この作品をシェア

pagetop