ハニー*シークレット
しーんと静まったリビングで、一つの声がした。
 
「……川崎?」

声がした方向を振り向くと、一条さんがいた。

「……あ。お、おはようございますっ……!」

私は急いでお辞儀をした。

挨拶は、しっかりしなきゃ……!

「お前……その格好、どうした?」

え……?

その、格好……?

あっ……素顔、見られちゃった……。

ウィッグは外しているから、メガネ以外素顔状態。

で、でも…一条さんにはバレてるから、大丈夫かなっ…?

言わないって言ってたし…条件付きだった、けど……。

「まさか……仁斗にバレたのか?」

「あ…は、はい……。」

しーんと再びリビングが静まった。

津崎さんはキョトンとしていて、なにがなんだかわからなそうな顔。

「ねえ、花乃ちゃん…。蓮には、バレたの……?」

こそっと耳を口に寄せられて、そう津崎さんが言う。


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