マッチングアプリの待ち合わせ相手がまさかの営業部エース御曹司で思わずバックレたら、見合いを断るための偽装恋人を頼まれてしまいました

「……顔色、悪くないか?」
「えっ……!」

彼に指摘されると両手で頬を挟みふいっと顔を逸らす。
(バ、バレてる……!)

「もし、体調が優れないなら今日はやめておこう。無理してまで休日に付き合わせるわけにはいかない」
「ち、違うんですっ……! その、寝不足……で……」

ぶんぶんと首を横に振る。
理由を言えば、眉をぴくりと動かして「……寝不足?」と聞き返す。

「その……ハンドメイドが忙しい、ってのもあるんですけど……実は、今日の約束で変にならないようにって、色々ネットで調べてたら……その」

毛先を指に絡ませ、視線を逸らしながら告げる。
ハンドメイドの方は、白鳥さんにショップを紹介してから本当に購入してくれ、嬉しかった。
そして、ありがたいことに白鳥さんの取引先の人や営業部の人達にも興味を持ってもらえたようで、私のハンドメイド作品はよく売れるようになった。
せっかくショップを見に来てもらっているのに、出品できるものが何もないのは申し訳なくて、いつもは休みの日に作っていた物を平日にも夜な夜な作るようになったのだ。
そして、今日のお出かけの約束も絶対に失敗したくなくて、色々な記事を読み漁った。
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