マッチングアプリの待ち合わせ相手がまさかの営業部エース御曹司で思わずバックレたら、見合いを断るための偽装恋人を頼まれてしまいました
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「んっ……」
カーテンが揺れて、外の光がチラチラと差し込む。
顔にかかれば、声を漏らしてゆっくりと目を開ける。
目の前にあるのは、真っ白な天井。
ゆっくりと辺りを見渡せば、モノトーン調の家具で揃えられたシックな部屋のベッドの上。
(ここ……どこ……?)
見覚えのない場所に、不安から辺りをキョロキョロと見渡す。
とりあえずベッドから出ると、昨日までのフラフラする感覚はない。
恐らく、かなり眠っていたのだろう。
恐る恐る部屋のドアを開けて左右を見渡せば、ガチャリともう一方のドアが開いた。
「起きたのか。おはよう」
「あっ……お、おはよう、ございます……」
扉を開けたのは、颯馬さんだった。
いつものようにスーツでも、整髪料で髪を整えているわけでもない。
シンプルなパーカーにジーンズ。
そして、髪の毛は自然体で、黒い縁の眼鏡をかけている。
(颯馬さんって……眼鏡かけてるんだ……)
なんて、新しい情報を彼を見ながら思っていた。
「あ、あの……」
「ん? お腹空いた? ご飯あるけど、辛いならヨーグルトとかパンもあるけど」
「い、いえ……あの、ここって……」
きょとんと小首を傾げれば、「あぁ」と声を漏らす颯馬さん。
「俺の家」
「えっ!?」
平然と言う彼に、パチパチと瞬きを繰り返した。