夜を誘惑する華――Jazz singer
第8話 刻まれる噛み痕3
予想のつかない言葉に、頭がフリーズした。
――誘っているんだよな?
夜も遅い為、思考は変な方向へと巡ってしまう。悩んでいると、両手をギュッと握られた。
「ダメ……かな?」
甘い誘惑と言っても良いような表情を見て、断ることなんか出来ない。
「……はい」
気が付けば言葉が出ていた。
手を繋ぎながら店を後にして歌連さんの家へ向かう。
部屋に着くと、テーブルにコップ一杯の水を置いて、歌連さんはシャワーへ向かってしまった。初めての女性の部屋に鼓動が早くなる一方で、緊張で戸惑うことしか出来ない。
今まで一度も体験をしてこなかった。だから家に着いて、すぐにこんな状況になるとは予想外でどうすれば良いのか分らない。悩んでいると、歌連さんは扉を開けて首を横に傾けながら、顔を赤らめ手招きをする。
「交代……だよ」
悩んでいた不安が消え去り、催眠を掛けられたかのようにシャワーへ向かい身だしなみを整えた。鏡を見ながらチェックすると、催眠が解けてしまい不安が襲う。
――大丈夫かなぁ? あー……緊張してきた。上手く出来るかなぁ。
シャワールームを後にして歌連さんの方に向かうと、ベッドに座りながら、隣を優しくポンポンと叩き誘われる。
いつもより近くの距離で、横を向いて顔を見ることが出来ずに固まる。拳をギュッと握り締めて太ももに乗せると、背筋をピンとして胸を張った。まるで面接をしているような緊張感に、次第に鼓動が乱れる。
「……ねぇ。ねぇってば!」
少し震えている手で顎を優しく触り、首を横に向けさせられる。
「こっち見て」
頬を赤らめ、潤んだ瞳を見て唾をゴックリと飲み込む。
――甘い香りがする。なんで歌連さんはこんなにも魅力的で、心をかき乱すんだろう。
片手で頬を優しく撫でると耳を赤くした。
「っん……!」
引力に吸い込まれるかのように、無意識にキスをする。
唇をゆっくりと離すと、歌連さんは首に手を回して優しく包む。
「もっと……しよう」
その言葉を聞いて、まるで糸が切れるかのように吹っ切れた。
舌を絡めてキスをする。段々と激しくなり、お互いに吐息が漏れ出す。
気が付いたときには歌連さんを押し倒していた。
その時……今更ブレーキが掛かる。
――付き合ってもいないのに、このまましても良いのか? ……俺で良いのか?
考えれば考える程、しない理由を探していた。
その時、両手を広げながら甘い声で囁く。
「大好き」
その一言で、歌連さんの手を握り初めてを捧げた。何度も何度も、好きを伝えながら。
◇◇◇
気が付けば終わっていた。
体から溢れてしまいそうな程、幸福感に満たされる。
横で寝ている歌連さんを見ると姿がない。戸惑い不安になると、下半身に重みを感じる。寝ている状態で首を上げると、馬乗りになっていた。
「もう……終わりなの?」
無言で首を横に振ると、歌連さんはキスをする。頬を何度も優しく撫でながら舌を絡めると、首筋をゆっくりとなぞる。
「……ここ、噛んでもいい?」
言葉が出ずに悩んでいると、耳元に近付いて囁く。
「良いよね?」
「んっ……」
首に痛みを感じるが、なぜか心地良さも感じる。そんな不思議の感覚に満たされていると、好きなようにされた。
――誘っているんだよな?
夜も遅い為、思考は変な方向へと巡ってしまう。悩んでいると、両手をギュッと握られた。
「ダメ……かな?」
甘い誘惑と言っても良いような表情を見て、断ることなんか出来ない。
「……はい」
気が付けば言葉が出ていた。
手を繋ぎながら店を後にして歌連さんの家へ向かう。
部屋に着くと、テーブルにコップ一杯の水を置いて、歌連さんはシャワーへ向かってしまった。初めての女性の部屋に鼓動が早くなる一方で、緊張で戸惑うことしか出来ない。
今まで一度も体験をしてこなかった。だから家に着いて、すぐにこんな状況になるとは予想外でどうすれば良いのか分らない。悩んでいると、歌連さんは扉を開けて首を横に傾けながら、顔を赤らめ手招きをする。
「交代……だよ」
悩んでいた不安が消え去り、催眠を掛けられたかのようにシャワーへ向かい身だしなみを整えた。鏡を見ながらチェックすると、催眠が解けてしまい不安が襲う。
――大丈夫かなぁ? あー……緊張してきた。上手く出来るかなぁ。
シャワールームを後にして歌連さんの方に向かうと、ベッドに座りながら、隣を優しくポンポンと叩き誘われる。
いつもより近くの距離で、横を向いて顔を見ることが出来ずに固まる。拳をギュッと握り締めて太ももに乗せると、背筋をピンとして胸を張った。まるで面接をしているような緊張感に、次第に鼓動が乱れる。
「……ねぇ。ねぇってば!」
少し震えている手で顎を優しく触り、首を横に向けさせられる。
「こっち見て」
頬を赤らめ、潤んだ瞳を見て唾をゴックリと飲み込む。
――甘い香りがする。なんで歌連さんはこんなにも魅力的で、心をかき乱すんだろう。
片手で頬を優しく撫でると耳を赤くした。
「っん……!」
引力に吸い込まれるかのように、無意識にキスをする。
唇をゆっくりと離すと、歌連さんは首に手を回して優しく包む。
「もっと……しよう」
その言葉を聞いて、まるで糸が切れるかのように吹っ切れた。
舌を絡めてキスをする。段々と激しくなり、お互いに吐息が漏れ出す。
気が付いたときには歌連さんを押し倒していた。
その時……今更ブレーキが掛かる。
――付き合ってもいないのに、このまましても良いのか? ……俺で良いのか?
考えれば考える程、しない理由を探していた。
その時、両手を広げながら甘い声で囁く。
「大好き」
その一言で、歌連さんの手を握り初めてを捧げた。何度も何度も、好きを伝えながら。
◇◇◇
気が付けば終わっていた。
体から溢れてしまいそうな程、幸福感に満たされる。
横で寝ている歌連さんを見ると姿がない。戸惑い不安になると、下半身に重みを感じる。寝ている状態で首を上げると、馬乗りになっていた。
「もう……終わりなの?」
無言で首を横に振ると、歌連さんはキスをする。頬を何度も優しく撫でながら舌を絡めると、首筋をゆっくりとなぞる。
「……ここ、噛んでもいい?」
言葉が出ずに悩んでいると、耳元に近付いて囁く。
「良いよね?」
「んっ……」
首に痛みを感じるが、なぜか心地良さも感じる。そんな不思議の感覚に満たされていると、好きなようにされた。