魔法より、君に恋をする。
第二十九章 六人で勝つ
翌朝。
リリアが目を覚まして最初に考えたことは、自分が何者なのかではなかった。
「……お腹すいた」
昨日あれだけ深刻なことを考えていたのに、朝になれば普通に空腹だった。
少しだけ可笑しくなる。
ベッドから降り、顔を洗って制服へ着替える。鏡の中には、いつも通りの自分がいた。
銀白色の髪。
紫の瞳。
見慣れた顔。
「リリア」
自分の名前を呼んでみる。
何も起こらない。
当然だった。
「まあ、いっか」
今のところ、この名前で十五年生きている。
今日一日くらい、そのままで困らない。
それより。
「試合」
昨日は途中で終わった。
今日は最後までやる。
勝つ。
そちらの方が、今のリリアにはずっと重要だった。
リリアが目を覚まして最初に考えたことは、自分が何者なのかではなかった。
「……お腹すいた」
昨日あれだけ深刻なことを考えていたのに、朝になれば普通に空腹だった。
少しだけ可笑しくなる。
ベッドから降り、顔を洗って制服へ着替える。鏡の中には、いつも通りの自分がいた。
銀白色の髪。
紫の瞳。
見慣れた顔。
「リリア」
自分の名前を呼んでみる。
何も起こらない。
当然だった。
「まあ、いっか」
今のところ、この名前で十五年生きている。
今日一日くらい、そのままで困らない。
それより。
「試合」
昨日は途中で終わった。
今日は最後までやる。
勝つ。
そちらの方が、今のリリアにはずっと重要だった。