アネモネの花
「うーん…どうにもこうにも…。あ、友達が恋に落ちてたっぽかった」


『ふーん?さなも気になる人とか出来た?』

サラッと言う紘人に、


――それはアナタですけど…


なんて、口が裂けても言えるはずもなく。


「飲み会だし。興味なし。出会い求めて行ってないからね」

『そっか。それは良かった』

「…なんで良かったなの?」


“良かった”なんて言われたら、やっぱりドキドキする、期待する。

…心が落ち着かない。
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