アネモネの花
――試合当日の朝。


チームの人が迎えに来てくれて、車に乗り込んだ。

いつも、このパターンで、私だけではなく他の子も迎えに行き、会場まで行く。



この日も、いつも通りに次に迎えに行く子の名前を言われ、私は返事をした。


本来なら、帰りも送ってくれるから、今から言うことは不要なんだけど…今回は、と。

私は信号が赤になったのを見計らって、口を開いた。



「今日、友達が来るんですよー」

だからどうなんだ、と言う感じだけど…


「あ、そうなんだ。朝は良いの?」

言いたいことは既に伝わったみたいだった。
< 59 / 185 >

この作品をシェア

pagetop