【秘密の溺愛シリーズ】 紳士な社長の秘密を知ったら、独占欲強火の愛で娶られました

 始業開始から三十分後、朝礼が始まった。高遠社長がオフィスの前に立つ。いよいよだ。

「みなさん、おはようございます。本日は新プロジェクトのメンバーを紹介したいと思います」

 社長の合図で私はプロジェクトのメンバーがぞろぞろと前に出た。もちろん私もその中のひとりだ。

 総勢十八名のメンバーは、部署も年齢も様々だ。約半数がデザイナーやエンジニアがいる制作部だが、企画部や広報部もいる。営業部からは私ひとりだ。

 今回のプロジェクトは、『企業向け健康経営システムの設計』だ。

 従業員の健康管理と労務管理を一元的に把握できるようにし、よりよい労働環境の提供につなげる。そして、長いスパンでの医療費の削減と保険負担の軽減を目指すのだ。

「ひと言ずつ挨拶を」と社長の指示のもと、メンバー全員が挨拶をしていく。

「ではこれから約半年間、このメンバーで日本全体の健康を底上げするようなUXを創りあげていきます。メンバー以外の方でも、なにかご提案があれば、この中のどなたでも構いませんのでお気軽にお声がけください。どうぞよろしくお願いいたします」

 高遠社長の言葉に、オフィスから拍手が送られた。
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