【秘密の溺愛シリーズ】 紳士な社長の秘密を知ったら、独占欲強火の愛で娶られました
「既存の取引先へアフターフォローも、痒い所に手が届くと評判です。特にネットに慣れない年代の経営者へのアプローチがうまいとか」

「それは……私がただ、おばあちゃんっ子だっただけです」

 幼い頃に母を亡くしているので、忙しい父に代わって祖母が私の面倒を見てくれた。祖母の友人が遊びにきたり、敬老会の集まりに連れていってもらったりすると、皆がかわいがってくれた。

 高校生のときに祖母が亡くなってからも、祖母の友人達にはなにかにつけ気にかけてもらった。そんな彼らにスマホの使い方や便利なアプリを教えるのはもっぱら私の役目だったため、慣れているというだけだ。

 そう説明すると、社長は「それです。それが必要なんです」と目を輝かせた。

「今回のプロジェクトで創るシステムは、定年退職後も使い続けられるものをと考えています。シニア層のユーザー体験も重視したいので、そのあたりのマーケティングなど、水鳥川さんにはぜひ力を発揮してもらいたい」

「社長……」

 胸がジンと熱くなった。そんなふうに期待してもらえているのなら、絶対に企画を成功させたいと、ますますやる気が湧いてくる。
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