【秘密の溺愛シリーズ】 紳士な社長の秘密を知ったら、独占欲強火の愛で娶られました
HFIへの情熱を口に出すのは入社面接以来だ。
勢いで言ったはいいものの、おのれの愛社心を力説しすぎて恥ずかしい。乱れた呼吸を整えるふりをして、熱くなった顔を伏せた。
トン、と頭のすぐ横に社長が手をついた。え?と思うと同時に、
「本当か?」
艶のある低音が耳のそばで響いた。ゾクンと甘い痺れに似たなにかが背中に走り、弾かれたように顔を上げる。至近距離で目が合った社長は、なにかとてつもなくおもしろい遊びを見つけたかのような顔をする。
「本当に会社のために尽力してくれるのか?」
「もちろんです」
迷いが一ミリもない即答に、社長がニヤリと口角を持ち上げた。
「なら俺と結婚しろ」
「は……?」
今なんて?
あまりに予想外すぎてぽかんとする。
「面倒な縁談に悩まされると仕事に支障が出るかもしれないだろう? それならその原因を潰せばいい。結婚というマスを埋めれば万事解決だ」
「でもなんで私が……」
「〝俺に〟人生捧げてくれるんだろ?」
「なっ……それはっ」
ついさっき勢いで言ったセリフを揚げ足取りに使うなんてあんまりだわ!
顔を真っ赤にして憤慨する私に社長はクツクツと肩を震わせながら笑う。それからフッと真顔に戻った。
「俺に寄ってくるやつは皆、俺の肩書と外面を見ているだけだ。そんなやつと結婚したら余計面倒になるだけだろう」
勢いで言ったはいいものの、おのれの愛社心を力説しすぎて恥ずかしい。乱れた呼吸を整えるふりをして、熱くなった顔を伏せた。
トン、と頭のすぐ横に社長が手をついた。え?と思うと同時に、
「本当か?」
艶のある低音が耳のそばで響いた。ゾクンと甘い痺れに似たなにかが背中に走り、弾かれたように顔を上げる。至近距離で目が合った社長は、なにかとてつもなくおもしろい遊びを見つけたかのような顔をする。
「本当に会社のために尽力してくれるのか?」
「もちろんです」
迷いが一ミリもない即答に、社長がニヤリと口角を持ち上げた。
「なら俺と結婚しろ」
「は……?」
今なんて?
あまりに予想外すぎてぽかんとする。
「面倒な縁談に悩まされると仕事に支障が出るかもしれないだろう? それならその原因を潰せばいい。結婚というマスを埋めれば万事解決だ」
「でもなんで私が……」
「〝俺に〟人生捧げてくれるんだろ?」
「なっ……それはっ」
ついさっき勢いで言ったセリフを揚げ足取りに使うなんてあんまりだわ!
顔を真っ赤にして憤慨する私に社長はクツクツと肩を震わせながら笑う。それからフッと真顔に戻った。
「俺に寄ってくるやつは皆、俺の肩書と外面を見ているだけだ。そんなやつと結婚したら余計面倒になるだけだろう」