鉄仮面救急医は、再会した身代わりママを猛愛包囲で逃がさない【秘密の溺愛シリーズ】
それに引き換え私は……。
身代わりだと偽物だとわかっていながら、あなたに惹かれる気持ちを抑えられない。そればかりか、嫌われたくなくて、ずっと本当のことを告げられないでいる。
でもいい加減それもここで終わりにしなきゃ。
「完璧じゃないのは私の方です。私はあなたの妻になる資格なんてないの、だってっ私は――」
「紗雪」
遮るように名前を呼ばれ、ドキッと跳ねた心臓に押されるように顔を上げる。彼の瞳に熱が宿っている。見つめられるだけで全身が炎に包まれたように熱い。
「資格なんてものはない。あるとしたら、君が君であるということだけ。紗雪だから欲しいと思った」
ドクンと全身が脈打った。
私を欲しい……? 黛さんが? それって……。
彼の言葉を自分に都合のいいように解釈しそうになり、慌ててかぶりを振る。
「互いの利益のための見合いにもかかわらず、俺達におもねるどころか、自然体の君に興味が湧いた。この気持ちがなんなのか確かめたくて、二度目の見合いを申し出たんだ」
身代わりだと偽物だとわかっていながら、あなたに惹かれる気持ちを抑えられない。そればかりか、嫌われたくなくて、ずっと本当のことを告げられないでいる。
でもいい加減それもここで終わりにしなきゃ。
「完璧じゃないのは私の方です。私はあなたの妻になる資格なんてないの、だってっ私は――」
「紗雪」
遮るように名前を呼ばれ、ドキッと跳ねた心臓に押されるように顔を上げる。彼の瞳に熱が宿っている。見つめられるだけで全身が炎に包まれたように熱い。
「資格なんてものはない。あるとしたら、君が君であるということだけ。紗雪だから欲しいと思った」
ドクンと全身が脈打った。
私を欲しい……? 黛さんが? それって……。
彼の言葉を自分に都合のいいように解釈しそうになり、慌ててかぶりを振る。
「互いの利益のための見合いにもかかわらず、俺達におもねるどころか、自然体の君に興味が湧いた。この気持ちがなんなのか確かめたくて、二度目の見合いを申し出たんだ」