君と僕との最後の一週間
「雪流は?俺のこと嫌い?」
「えっ!……。」
僕は分からなかった。海兎をどう思ってるか。確かに好きだ。
でもソレは恋愛感情かと聞かれると、分からない。
「えっと…僕は……んっ!!?」
なにか答えようと思って、顔をあげたら…海兎の顔がすっごい近くにあって。びっくりした。
でも一番びっくりしたのは。
キス、されていることだった。
「んっ………はっ、はぁはぁ。」
長いキスから解放されて、僕は軽く酸欠になっていた。軽く触れるだけのキスだったけど、長くて海兎の想いのこもったキス。
「わるい、嫌だった?」
海兎が、しゅんとして聞いてきた。
僕は……何故だか嫌じゃなかった。むしろいいと思った。
そして、僕は海兎に首をふって応えた。
「マジ!?」
そしたら、またキスしてきた。今度は何度も。
「んっ…ふっ、はぁ…ぁ、ん。」
息が出来なくて、薄く開いた唇から、海兎の舌が入ってきた。それは僕の口の中で自由に動き回り、逃げる僕の舌を絡めとった。
それでも、僕は嫌じゃなかった。そして、やっと気付いた。
「はっ……。僕……。」