君と僕との最後の一週間
えっ………?
何が起きたのか一瞬分からなかった。でも目の前の光景に、すぐ現実に戻された。
そこには、道の塀に突っ込んで止まっている車と……
さっきまで隣にいたはずの人が、そこに横たわっていた。
気付けば自分も、車が突っ込んで来た場所と反対の場所に、飛ばされていた。
きっと、隣にいた、さっきまで手を繋いでくれていた人が、自分をかばってくれたのだ。
そんなことより、早くその人の所へ………
既に足は駆け出していた。
焦る心を表すように。
大切な、世界で一番愛しい人の所へ………
「雪流~!!!!!?!」
俺をかばって、雪流がそこに倒れていた。
何でこんなことに。何で俺じゃなかったんだ!?
何で雪流が倒れているんだ?
雪流を守るのは俺だろ!?