君と僕との最後の一週間


俺は知ってる。

雪流は無意識かもしれないが、時々悲しそうな瞳で、微笑んでいるのに辛そうな顔をして、俺を見ている時がある。

それをみると、胸がズキッとして、締め付けられる。

でも顔には出さないで、何時も俺は気付いてないフリをする。



本人も気付いてないのだから………


そして雪流は、夜中に一人泣いている事があった。











“…ごめんなさい、ひっく…ごめんなさい。ふぅ~…すんっ。ごめんね……海兎~。”











ずっと…俺に、あやまってたんだ。
泣いて、あやまってたんだ……















何であやまるんだよ!雪流は悪くないだろ!?





それは、俺を置いていく事を想って、あやまってるのか?






何で雪流ばっかり苦しい思いをしなきゃいけないんだ。












俺は雪流に何もしてやれてない。
何も…………













謝るのは、俺の方だよ。雪流。














俺は












俺は


















怖いんだ……………












雪流を失うことが。

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