君と僕との最後の一週間

「さぁ~て、暫く家にいなかったから、色々買わないとな。」

雪流を車椅子に乗せ、近くのスーパーにやって来た俺達は、カゴを持って野菜コーナーから回ることにした。

こう見えても俺の趣味は料理だったりする。

「海兎、押しにくいでしょ?

カゴ、乗っけていいですよ。


「えっ?でも、良いのか?重いぞ?」

「平気ですって!此くらい。僕にも手伝わせてください。

一緒に買い物来てるんですから。ね?


「そうか?分かったよ。」

カゴを雪流の膝に乗せ、買い物を再開した。

「レタス・キャベツ…玉ねぎ、椎茸…」

「あっエリンギ好きなんですよ!入れてください!」

そして、人参ピーマン等を入れて野菜コーナーを離れた。

基本的に雪流は好き嫌いはない、甘いものが好きなくらいで、何でも食べる。

「鶏肉…おっ調度良いのがあった!これにしよう。」

一通り材料は揃えた、これなら2、3日は持つな。

「何か二人で買い物は久しぶりですね!楽しくなってきました。」
「うん。そうだな!」

自然と二人の間に笑みがこぼれる、こんな時間がとっても幸せだと感じる。



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