君と僕との最後の一週間
「ホントにもうずっと、明日が来なければいいって、夜なんか来なければいいって、思ってた。」
「…海兎。」
暫くは二人で不安をぶつけあった、抱えていたことを全部だしたせいか、落ち着いてきた雪流は少し照れていた。
「海兎、ありがとう。何かスッキリしました。それに海兎も寂しいんだなって分かったし…。」
「当たり前だろ!?俺だって雪流のことスッゴク愛しているんだから!」
はい、分かってます。と雪流がゆってくれた。自惚れとかじゃなくて、確かに俺達は愛し合っていた。
俺は雪流に愛されている。
雪流は俺に愛されている。
だから、お互いを想っているからこそ本音が言えなくて、心配させないように我慢して。
それが自分にとって一番辛いと分かっていても。
相手を愛しているから、つい隠してしまう。
「これからは、本音を隠さないこと!いいな。」
「はい。海兎………
キス……して?」
「良いよ、いくらでも。」
額にキスをして、瞼にまだ涙の跡が残る頬に…そして唇に……、いっぱいキスをした。優しくそっと。
「愛してるよ。愛してる、雪流…」
「ん…僕も、海兎。愛してます。」