君と僕との最後の一週間
「ちきしょーー!!?!ちきしょちきしょー!!………っ!」
何度も何度も壁に拳を叩き付けた…………
なにも出来ない、なにもしてやることが出来ない!!俺にはっ…………
「雪流………お待たせ。」
俺はベットの隣の椅子に腰かけ、ココアを机に置いた。
「……かいと、ありが、とう。」
「起きれる?飲めるか?」
雪流の体を起こし、ベットヘッドに背をもたれさせた。
「ゆっくり飲めよ。」
「ん……おいしい、です。」
満足するまで飲ませ、横にさせた。
「かいと………」
「ん、なあに?」
「て、を……握ってて、ください。」
そういって布団から指輪のはまった左手を出してきた。
「うん。分かったっ!ずっと握ってるよ?雪流……」
俺はすぐに両手で雪流の手を包むようにとり頬に寄せた。
「あった、かい。」
雪流は嬉しそうに笑った。
そうして……刻々と時間は迫っていた……………
別れの時間が……………
一生来てほしくなかった、時が……………