砂糖漬けの檻
「……あ……う……ん」

「あ、目が覚めた?」


目を開いた私の至近距離には、あの……柊くんがいた。どうして、柊くんは私の近くに?


「え、な、何っ……」

「ふふ、驚いた?」

いたずらっぽく唇を三日月の形にする柊くんを、私は凝視する。


「ここ、ど、こ……?」

本当に、どこなんだろう……。

窓もないし、完全に孤立してる建物みたい。


「あ、知りたい?僕の家」

ひ、柊くんの家。

つまり私は、無理やり連れてこられたってこと……?


「あっ」

突然視界が真っ暗になる。

何も、見えない。


「目隠しも、ね」


衣擦れの音だけが、かすかに響いている──。
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