歳をとっただけの俺に愛が産まれた七日間
Day Two ep.3
昼頃になって俺はいったん治療を止めた
エルザはまだ眠っている
顔色は昨日よりましになっていたが、まだ安心できる状態ではない
寝間着の袖から出た手首がひどく細かった、体力の不安もある
「着替えも……買っておかないとな」
俺の寝巻一枚では足りない、タオルも使ってしまった、食事の用意も必要だ
俺は暖炉の火を確かめ、ベッドの傍の椅子に水差しとコップを置いた
先ほどの様子なら、自分でも飲めるはずだ
「エルザ、買い物へ行ってくる。 すぐに戻るからね」
眠っているエルザに声を掛けてから、俺はコートを着て大きめのリュックを背負い、外へ出た、扉に鍵を掛け、休業の札を出した
昨日の雪は道の端に少し残っている、日が出ても空気は冷たい
まず衣服やタオルを買おうと歩いていると
リサちゃんが道の途中に立っていた、小さな籠を持っている
こんなところで見かけるのは珍しい
俺の姿を見つけるとリサちゃんは手を振ってきた
「ハロ~、今日はお店やらないの?」
「え? ああ、そうなんだよ。 しばらく休むことにしたんだ」
「そっか~、どうして~?」
「昨日、あれから帰り道で具合の悪い女の人を見つけてね。 今、うちで面倒を見ているんだ」
リサちゃんがにんまりと笑った
「ハロの奥さんにするの~?」
「そ、そうだけど、なんで分かったの?」
「え!? ほら、昨日私が言ったからかなって」
「それは……」
そうかもしれない……
俺が返事に詰まると、リサちゃんはまたにやっと笑った
「へえ~、よかったじゃん」
「あ、ああ……彼女は病気でね、治療しているところなんだよ。 昨日は立つこともできないくらい弱っていて、今日は少し話せるようになった」
「そんなに悪いの?」
リサちゃんの笑みが消えた
「しばらくは付きっきりで治療しようと思っている。 だからお店は休んだんだ」
「ふうん……それで、何を買いに行くの?」
「え? ああ、そうなんだ。 着替えとかタオルとか、あとは食事も。 俺が作ったスープとパンはあるんだけど、もっと栄養がありそうなものが欲しくて」
「今は何を着てるの?」
「俺の寝間着」
「それ、すごく大きいんじゃない?」
「そうなんだよ」
「じゃあ、前が開くのがいいと思う。 お母さんが熱を出した時、着替えやすいって言ってたから。 あと、何着か買ったほうがいいよ」
「なるほど、探してみるよ」
リサは通りの向こうにある店を指さした
「あそこに売ってるよ、Mサイズが良いんじゃない?」
「あ、ああ、そうするよ」
「寝てるのはハロのベッド?」
「うん」
「替えのシーツはある?」
「一枚はあるが」
「もう少し買っといたら? 介抱をしながらじゃ、洗ったりできないよ。 とにかく綺麗にしないと。 あと、タオルは多めにね。 それから、シャンプーを買って。 身体はハロが使ってる石鹸でいいよ」
「え? ああ……分かった」
「それから、生理用品も買って」
「そ、それはどこで買えば?」
「そうか……分かんないよね……付き合ってあげる、一緒に行くよ」
リサは俺に付いてくるように手招きして店に入る
俺に籠を持たせて次々と商品を入れていった
あっというまに必要なものが揃って俺達は外に出た
「リサちゃんに相談してよかったよ。 俺じゃ分からなかったな……」
「でしょ~、ちゃんとご飯も食べさせてる?」
「今朝、スープとパンを少し」
「ハロのスープ?」
「そうだよ」
「野菜を茹でて塩を入れるだけの?」
「よく知ってるね」
「知ってるわよ……前に食べたじゃん。 信じられないくらいに不味かった」
リサちゃんが持っていた小さな籠を差し出した
「はい! これあげる。 スープが入ってるから」
「え?」
「友達から聞いたレシピで作ったの。 美味しいから、食べてよ」
「あ、ありがとう」
「ハロもちゃんと食べなさいよ。 顔、ひどいよ?」
「そんなにひどいかい?」
「うん、ひどい」
俺は自分の頬に手を当てた
そういえば、昨日の魚定食から何も食べていない
「気をつけるよ」
「ほんとにお願いね」
リサちゃんは俺に籠を渡した
それから睨むように俺を見る
「しっかりしなさい! 今、甲斐性を見せないでいつ見せる気よ!」
「わ、分かったよ」
「それじゃ、またね、ハロ」
「うん、またね」
俺は少し呆気にとられたが必要なものは揃った
着替えを二組、タオルとシーツ、シャンプーに、食べ物、生理用品
大荷物を抱えて家へ戻る
鍵を開けて扉を開けると、暖炉の薪がはぜる音がした、部屋は暖かいままだ
寝室をのぞくと、エルザは変わらず眠っていて、俺はほっとした
エルザはまだ眠っている
顔色は昨日よりましになっていたが、まだ安心できる状態ではない
寝間着の袖から出た手首がひどく細かった、体力の不安もある
「着替えも……買っておかないとな」
俺の寝巻一枚では足りない、タオルも使ってしまった、食事の用意も必要だ
俺は暖炉の火を確かめ、ベッドの傍の椅子に水差しとコップを置いた
先ほどの様子なら、自分でも飲めるはずだ
「エルザ、買い物へ行ってくる。 すぐに戻るからね」
眠っているエルザに声を掛けてから、俺はコートを着て大きめのリュックを背負い、外へ出た、扉に鍵を掛け、休業の札を出した
昨日の雪は道の端に少し残っている、日が出ても空気は冷たい
まず衣服やタオルを買おうと歩いていると
リサちゃんが道の途中に立っていた、小さな籠を持っている
こんなところで見かけるのは珍しい
俺の姿を見つけるとリサちゃんは手を振ってきた
「ハロ~、今日はお店やらないの?」
「え? ああ、そうなんだよ。 しばらく休むことにしたんだ」
「そっか~、どうして~?」
「昨日、あれから帰り道で具合の悪い女の人を見つけてね。 今、うちで面倒を見ているんだ」
リサちゃんがにんまりと笑った
「ハロの奥さんにするの~?」
「そ、そうだけど、なんで分かったの?」
「え!? ほら、昨日私が言ったからかなって」
「それは……」
そうかもしれない……
俺が返事に詰まると、リサちゃんはまたにやっと笑った
「へえ~、よかったじゃん」
「あ、ああ……彼女は病気でね、治療しているところなんだよ。 昨日は立つこともできないくらい弱っていて、今日は少し話せるようになった」
「そんなに悪いの?」
リサちゃんの笑みが消えた
「しばらくは付きっきりで治療しようと思っている。 だからお店は休んだんだ」
「ふうん……それで、何を買いに行くの?」
「え? ああ、そうなんだ。 着替えとかタオルとか、あとは食事も。 俺が作ったスープとパンはあるんだけど、もっと栄養がありそうなものが欲しくて」
「今は何を着てるの?」
「俺の寝間着」
「それ、すごく大きいんじゃない?」
「そうなんだよ」
「じゃあ、前が開くのがいいと思う。 お母さんが熱を出した時、着替えやすいって言ってたから。 あと、何着か買ったほうがいいよ」
「なるほど、探してみるよ」
リサは通りの向こうにある店を指さした
「あそこに売ってるよ、Mサイズが良いんじゃない?」
「あ、ああ、そうするよ」
「寝てるのはハロのベッド?」
「うん」
「替えのシーツはある?」
「一枚はあるが」
「もう少し買っといたら? 介抱をしながらじゃ、洗ったりできないよ。 とにかく綺麗にしないと。 あと、タオルは多めにね。 それから、シャンプーを買って。 身体はハロが使ってる石鹸でいいよ」
「え? ああ……分かった」
「それから、生理用品も買って」
「そ、それはどこで買えば?」
「そうか……分かんないよね……付き合ってあげる、一緒に行くよ」
リサは俺に付いてくるように手招きして店に入る
俺に籠を持たせて次々と商品を入れていった
あっというまに必要なものが揃って俺達は外に出た
「リサちゃんに相談してよかったよ。 俺じゃ分からなかったな……」
「でしょ~、ちゃんとご飯も食べさせてる?」
「今朝、スープとパンを少し」
「ハロのスープ?」
「そうだよ」
「野菜を茹でて塩を入れるだけの?」
「よく知ってるね」
「知ってるわよ……前に食べたじゃん。 信じられないくらいに不味かった」
リサちゃんが持っていた小さな籠を差し出した
「はい! これあげる。 スープが入ってるから」
「え?」
「友達から聞いたレシピで作ったの。 美味しいから、食べてよ」
「あ、ありがとう」
「ハロもちゃんと食べなさいよ。 顔、ひどいよ?」
「そんなにひどいかい?」
「うん、ひどい」
俺は自分の頬に手を当てた
そういえば、昨日の魚定食から何も食べていない
「気をつけるよ」
「ほんとにお願いね」
リサちゃんは俺に籠を渡した
それから睨むように俺を見る
「しっかりしなさい! 今、甲斐性を見せないでいつ見せる気よ!」
「わ、分かったよ」
「それじゃ、またね、ハロ」
「うん、またね」
俺は少し呆気にとられたが必要なものは揃った
着替えを二組、タオルとシーツ、シャンプーに、食べ物、生理用品
大荷物を抱えて家へ戻る
鍵を開けて扉を開けると、暖炉の薪がはぜる音がした、部屋は暖かいままだ
寝室をのぞくと、エルザは変わらず眠っていて、俺はほっとした