「氷の天才外科医の激甘な課題添削」 冷徹な外科部長は難攻不落の愛し君だけに甘く狂う
甘く、優しく促す声。

凛は彼の黒いシャツの胸元をギュッと両手で掴んだ。

涙で濡れた顔を上げて、震える声を絞り出した。

​「……はい……っ、はい……! ……ずっと、一緒に……いさせてください……」

​「ああ。……喜んで」

​桐生は泣きじゃくる凛の左手薬指に、ゆっくりとリングを通した。

ぴったりとサイズが合った指輪が、室内の間接照明を受けてキラリと眩い光を放つ。

​凛は立ち上がった桐生を、たまらずその胸へ飛び込むようにして抱きしめた。

桐生の強くて温かい腕が、凛の背中をしっかりと、2度と離さないように包み込む。

​「愛している、凛」

「私も、蒼真さんを愛しています……世界で1番、大好きです」

​互いの体温が溶け合い、これまでの苦難も、涙も、すべてがこの瞬間のための序章だったのだと実感させるように、甘く優しい時間が2人を包み込んだ。

< 96 / 96 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

金木犀の奏鳴曲(ソナタ)
竹久祐/著

総文字数/37,654

恋愛(純愛)102ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
雨シリーズ8弾 【「金木犀の奏鳴曲(ソナタ)」】 「雨に似ている」 →「金木犀のアリア」 →「風は囁くー君と輝きたいから」 →「金木犀のエチュード」 →「風の詩ー君に届け」 →「ROSE ウィーン×横浜」 →「LIBERTEーー君に」 →「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)】 に続く ✴✴ーー【雨に似ている】シリーズ続編ーー✴✴ ★本作は、単独でも楽しんでいただけます 【「金木犀の奏鳴曲(ソナタ)」】
表紙を見る 表紙を閉じる
雨シリーズ7弾 【「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)】 「雨に似ている」→「金木犀のアリア」 →「風は囁くー君と輝きたいから」 →「金木犀のエチュード」 →「風の詩ー君に届け」 →「ROSE ウィーン×横浜」 →「LIBERTEーー君に」 に続く ✴✴ーー【雨に似ている】シリーズ続編ーー✴✴ ★本作は、単独でも楽しんでいただけます 「LIBERTE ーー君に」の約半年後(留学から約2年)の5月末頃 エリザベート王立国際コンクール、 ピアノ部門ファイナル演奏後から 始まります 詩月も20歳です 衝撃的な事実からの……始まりです 【「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)】
表紙を見る 表紙を閉じる
御堂律 29歳 御堂記念総合病院 理事長の息子 氷の神の手とまで言われている天才外科医 俺様、冷徹だが実はツンデレ 葵だけには、何故か優しく過保護 一ノ瀬葵 22歳 特発性難治心筋症の患者 重い心臓病たが、性格は明るいほう 律が自分にだけ優しいのを、疑問に思っている ※医療用語が多いです 度々、出てくる 「プロトコル」は「診療計画、診療ガイドライン」のことです チェストピースは聴診器の胸に当てる部分のことです

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop