フシギ調査部!①〜七不思議一番を調査せよ!〜
景は「週1でほとんど活動がない部活だから」という理由で入部したそうだが、璃子にとってはそんな理由でも十分嬉しいものだった。
何より自分にも、そしてこんな廃部寸前な部活にも後輩という年下の存在ができたのが大きかった。

「景の入部の動機はアレだが、アイツも案外楽しんでるもんな」

「そうそう、この前なんか“どうせ依頼来ないんだからみんなでババ抜きしませんか?”ってトランプ持って来てたよね。暇つぶしになって良かった〜」

「もう『フシギ調査部』じゃなくて『娯楽満喫部(ごらくまんきつぶ)』な気もするんだが」

「それは言ってはいけないお約束……っていうか、どうする?部員入らなかったら来年には廃部だよ?依頼も来ないしどうしよう!!」

璃子は本題を思い出し、青ざめた。
この部活が無くなったら、こうして3人で集まることも無くなる。

池田はともかく、景は後輩なのだ。
学年が違えば予定が合わないことだってあるし、何よりどこに集まれば良いのか分からない。

旧校舎は部活以外での使用を禁止されている。
バレたら反省文だ。
かと言って新校舎は他の部活や居残り補習、自習でほとんどの教室が使用されている。

璃子が「もうどうすれば良いのよーー!!」と天に向かって叫んだ時、ガラッと教室の扉が開く音がした。
< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop