『欠陥品だがくれてやる』と下げ渡されましたが、英雄騎士の旦那さまは私を激重愛で離してくれません
王弟陛下には、男子の子供が二人いる。
二人ともまだ十代だというのに、とても聡明だった印象が強い。王太子として迎えられても、きちんと王族として役目を果たしてくれるだろう。
「リリアーナ。屋敷に帰ったら、ダンスの続きしないか? 今日のリリアーナと、まだ過ごしていたいんだ。庭に出て、月明かりの下でどう?」
馬車の窓からは、大きくて丸い月が静かに輝く。
「はい、私もグレイ様と踊りたいです。くたくたになるまで、思い切り!」
そう言ってグレイの手を取り、リリアーナは微笑んだ。
おわり


