青い空の下で
第11話
真人と再会してから,
私はモモの散歩にもいかず,
家からなるべく出ないような生活を送っていた。
真人にも尚登にもあの美少年にも
会うことがないように祈っていた。
あれから半月経った頃だった。
「倫子。手紙がきてたぞ。」
帰宅した透が,
ピアノを弾いていた私の目の前に
ひらひらと手紙を揺らした。
私は鍵盤の上を走らせていた指を止めると,その手紙を受け取った。
「同窓会をするのか?
こんな中途半端な時期に,
珍しいな。」
「そうね。
海外に行ってた人が
帰ってきたみたいよ・・・」
私は渉からの案内状の文面に
眼を通しながら答えた。
「行ってくればいい。
真子も連れて
鹿児島へ上がってこいよ。」
着替えをしながら,
透が私に向かって声をかけた。
「そうね・・・・考えとくわ。」
私は,
はっきりと返事をしないまま,
透の食事の準備を始めた。
私はモモの散歩にもいかず,
家からなるべく出ないような生活を送っていた。
真人にも尚登にもあの美少年にも
会うことがないように祈っていた。
あれから半月経った頃だった。
「倫子。手紙がきてたぞ。」
帰宅した透が,
ピアノを弾いていた私の目の前に
ひらひらと手紙を揺らした。
私は鍵盤の上を走らせていた指を止めると,その手紙を受け取った。
「同窓会をするのか?
こんな中途半端な時期に,
珍しいな。」
「そうね。
海外に行ってた人が
帰ってきたみたいよ・・・」
私は渉からの案内状の文面に
眼を通しながら答えた。
「行ってくればいい。
真子も連れて
鹿児島へ上がってこいよ。」
着替えをしながら,
透が私に向かって声をかけた。
「そうね・・・・考えとくわ。」
私は,
はっきりと返事をしないまま,
透の食事の準備を始めた。