青い空の下で

私は弾き終わり，
しばらく譜面を眺めていた。


そして
真っ白な五線紙と鉛筆をだすと，
ピアノに向かって新たな曲を書き始めた。

1時間で書き上げた曲の一番上にこう書いた。


「glass　castle　～　玻璃の城　～　」


そして，パソコンで編曲をすると，
そのまま渉へ送った。

「この曲を真人に贈ります。」
　と一文を添えて。

真人がセッションしたいと言った曲は

きっと「try　to　remember」のはず。

と私は思っていた。

しばらくパソコンの画面を
見つめていた私に，
メールが届いたことを知らせる
ウインドが開いた。


案の定，
思っていた譜面が出てきた。
そして，
その後にもう1曲，

「kiss　in　the　rain
　　　　　　　･･･　agein　」

ギターとピアノにアレンジされた
譜面がついてきた。

そして，
それには歌詞が添えられていた。

その詩を眼で追っていた視界は，
もうパソコンの文字が読めないくらい
涙でいっぱいになってしまった。