実の弟に恋をしました。
「へ、変だよ!」
「何が?」
「だって…どう見てもあたしのほうが陸に劣ってるじゃん」
そうだよ。
生まれたときからずっと、陸はあたしの上をいってた。
容姿も、学力も、性格…はどっちもどっちだけど。
とにかく、あたしのほうが陸に釣り合っていないのは一目瞭然だったんだ。
「俺から見たら、真弥はすげー魅力的だよ」
…はい!?
魅力的?あたしが?
「どこがよ!顔は平均以下だし胸も無いしスタイルだって悪いしっ」
「だー!もう、分かんねぇかな」
「きゃっ」
ふいに、陸があたしの体を抱き寄せる。
「真弥は、俺から見たら最高に可愛い女の子なの。わかった?」
「…なっ、」
耳元で囁かれて、あたしの心臓は爆発寸前だ。