落下点《短編》のレビュー一覧
5.0
君との幸せな日々は、あの夏がピークで。
そのあとは、緩やかな放物線を描いて、
落ちていく。
そんな穏やかな日々に舞い込んだのは、
一つの刺激で。
君の心を壊したことにも気付かず、
私は、後悔してばかり。
あの頃に戻りたいけど、戻れない。
春、夏、秋、冬を一緒に過ごした君の、
「別れよう」という言葉が、なぜか、
「愛してる」と、聞こえた。
***
…なんだか苦笑するしかないポエムのようなレビューになっちゃいました。こんなポエムレビューとかよりも(嘲笑)何百倍、素敵な作品です。彼女が、ついの出来心でやってしまった、浮気。そこからだんだんと崩れていく様は、確かに放物線のようでした。彼女が、丸く描いて、落ちた先。落下点。それがどこなのか、見届けてみてください。
ほんの些細な事から知り合った陣ちゃんと朋美。
“陣ちゃん”から“彼氏”へと変わり、ずっと一緒だった二人。
これからもずっと一緒、
彼からもらったデジカメで沢山写真を撮って、いっぱい思い出を作るんだ──
人の心に変化が現れるなんて、予想もしていなかった。
確かに彼の事が大好きだった。偽りも何もない。
一体、どこで道を踏み外したんだろう?
写真の中の笑顔は、いつ止まってしまったの?
大好き、だった。
でも…終わりにしなければいけなかった。
大好きな人とずっと一緒。
それでも、人の心に変化が訪れるのは仕方のないこと。
“落下点”
それは誰でも一度は到達する点かもしれません…
短編ながら、読み応えがある素敵な作品でした(人∀`*)
ぜひ、読んでみて下さい。
ジンちゃんと出会うかも?と思ってしまいました。
そして関西弁がよかったです。関西に住んでおられるのでしょうか?
関西に住む私にとって、関西弁はとても愛着がありました。
とてもよい作品でした。
秋に出会った「陣ちゃん」と「朋美」。
クリスマスプレゼントに陣ちゃんが朋美にプレゼントしたデジカメ。これでたくさん思い出を残そう。そう言っていたはずなのに。
一番大切なのは彼だけど、でも他の人も気になる。
始まりはほんのささいなきっかけ。
彼に隠れて彼の友人朋也と会うようになった朋美。
彼とは違うどきどきした気持ち。
当然そんなのは長く続くはずもなく、陣ちゃんと朋美の間に亀裂が入っていきます。
やりなおそうとしたはずなのに、どうしてもうまくいかなくて、終わってしまった恋。
きっとこんな想いは、若い頃にしかできないのではないかと思わされる作品です。