愛しいキミへ
すぐに風呂場に追いやられ、シャワーを浴びた。
自分で思うよりも冷えきっていた体には、シャワーからのお湯が熱かった。
ズボンのポケットに入れていた携帯と財布もびしょびしょになっていた。
唯一の救いは、携帯が防水だったことだな
部屋に戻って、タオルで水分を拭き取った携帯を開くとメールや着信がたくさんだった。
そのなかには・・・悠兄と由香利の名前があった。
由香利のメールから開く。
【私は諦めないよ。雅樹くんのこと、誰よりも好き。また連絡します。】
ズキンッ
一途な想いに胸が痛んだ。
「…~っなんで嫌いにならないんだよ…。」
嫌いになってくれたら、どれだけ楽なんだろう・・・
返す言葉が見つからず、悠兄のメールを開いた。
【さっきおばさんに沙菜の鞄渡したから、雅樹から沙菜に返してくれ。
今日はごめん。裏切ったな。今は別れた理由を聞かないで欲しい。
でも、これだけはわかってくれないか?沙菜のこと…本当に大切だったよ。】
「大切だった…?」
じゃあ・・・悠兄は何で沙菜と別れたんだ?
どんな気持ちで別れ話をしたんだ・・・?
わからないことばかりだった・・・けど、今これだけはわかった。
────人を傷つけると自分の心にまで傷を負うということ。
由香利を傷つけたことで知った思いだった。
だから・・・悠兄もきっと傷つきながら、沙菜を振ったんだと思う。
メールからも伝わるほど、まだ沙菜のことを想っているはず・・・。
なのにこんなことになってるのは・・・
「…理由があるんだよね?悠兄。」
メールの返事を送る。
自分で思うよりも冷えきっていた体には、シャワーからのお湯が熱かった。
ズボンのポケットに入れていた携帯と財布もびしょびしょになっていた。
唯一の救いは、携帯が防水だったことだな
部屋に戻って、タオルで水分を拭き取った携帯を開くとメールや着信がたくさんだった。
そのなかには・・・悠兄と由香利の名前があった。
由香利のメールから開く。
【私は諦めないよ。雅樹くんのこと、誰よりも好き。また連絡します。】
ズキンッ
一途な想いに胸が痛んだ。
「…~っなんで嫌いにならないんだよ…。」
嫌いになってくれたら、どれだけ楽なんだろう・・・
返す言葉が見つからず、悠兄のメールを開いた。
【さっきおばさんに沙菜の鞄渡したから、雅樹から沙菜に返してくれ。
今日はごめん。裏切ったな。今は別れた理由を聞かないで欲しい。
でも、これだけはわかってくれないか?沙菜のこと…本当に大切だったよ。】
「大切だった…?」
じゃあ・・・悠兄は何で沙菜と別れたんだ?
どんな気持ちで別れ話をしたんだ・・・?
わからないことばかりだった・・・けど、今これだけはわかった。
────人を傷つけると自分の心にまで傷を負うということ。
由香利を傷つけたことで知った思いだった。
だから・・・悠兄もきっと傷つきながら、沙菜を振ったんだと思う。
メールからも伝わるほど、まだ沙菜のことを想っているはず・・・。
なのにこんなことになってるのは・・・
「…理由があるんだよね?悠兄。」
メールの返事を送る。