君の好きな言葉
 すいません、遅くなりまして…
彼が今のドアを開けると親戚の全員が私を見て

 なぜあんたが燈吾の婚約者なんだ?
 いくらお祖父様が決めたこととはいえ一般家庭が藤波家の一員になるなんて、ねぇ?
 普通なら身を引くでしょう?家柄も違うのに…よく了解したものよ

て各々言いたい放題で、ただ私は彼らの言葉が体突き刺さるようだった

一般家庭
家柄
藤波家

そんな単語が頭をぐるぐるして吐きそうだった

 お祖父さんを彼女を悪く言わないでくれますか?
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